こんにちは!
今回は「ハッピーエンド」でも「バッドエンド」でもない「メリーバッドエンド」の作品を紹介します。
2000年代くらいから注目され始めたジャンル。一度沼にハマると「メリバ」じゃないと満足しない身体(と精神)になってしまうので注意。
今回は皆さんをメリバの沼にはめるために、メリバ入門向きで楽しみやすい作品を厳選しました。
管理人はメリバ小説をKindleで発売しています。それだけで生計を立てられているわけではないのでアマチュアですが、それなりの知識は保証します。
小説
三日間の幸福/三秋縋
「寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。」でネット掲示板に投稿され瞬く間に有名になった作品のリメイク版。
三秋さんは基本的にメリバ作品なんですが、最初に勧めるとしたらやっぱりこれが安定なのかなと思います。
君の話/三秋縋
三秋さん良さを煮込んでギュッと詰め込んだ作品。
個人的には今までの全ての小説の良いところどりで、現段階での集大成的作品だと思っている。
三秋さんの沼にハマりかけた人に追撃を加えるために二冊目にオススメしたい。
いたいのいたいのとんでゆけ/三秋縋
あまり三秋さんの作品ばかり進めてもあれなんですが、あまりにも理想のストーリーを書かれるため三作紹介します。
僕はずっと心に残ってる作品。
猫を抱いて象と泳ぐ/小川洋子
小川洋子さんもメリーバッドエンドのような、なんとも言えない心に苦い思い出を創る作品が多いです。
その中でもこの作品は小川洋子さんの中では読みやすく、かつ完成度が非常に高いです。
あまりにも好きすぎるので、何度も読み返しています。
イリヤの空、UFOの夏/秋山瑞人
個人的2000年代二大巨頭の一つ。
「こういうのがいいんだよ⋯」がギュッと詰まっている作品。
君の膵臓をたべたい/住野よる
大大大ヒットした住野よる先生のデビュー作。
映画化もしたので知っている人は多いと思います。
私が大好きな小説家を殺すまで/斜線堂 有紀
斜線堂先生の作品も独特な後味の作品が多いです。特にこの作品はメリバ好きには刺さります。
こういうのだよな⋯。うん。メリバ良い⋯。
映画
ジョゼと虎と魚たち
僕の性格をぐわんぐわんに歪めた作品。
メリバの「メ」の字も知らなかった僕は、初見時「どうせでもこれなんだかんだでハッピーエンドになるんでしょ」と思っていました⋯。
そこからずっとこの作品が心に引っかかり続け、なぜこのラストなのか、なぜ傷を負いながらも満ち足りたラストになっているのかとずっと考えていました⋯。
僕をメリバの沼に引き摺りこんだ作品。
さよならの朝に約束の花を飾ろう
これはメリバって呼んでいいのか分からない寄りのメリバ。
個人的にアニメ映画好きなら絶対に観てほしいから観てほしくて紹介!
映画館で一番泣いた作品。
泣きすぎて頭痛がした。
漫画
最終兵器彼女/高橋しん
個人的2000年代二大巨頭の一つ。
この作品が世に出てもう20年近いって辛いな⋯。
個人的には「でも、ごめんね。生きていたいんだ」が最高に好き⋯。
ルサンチマン/花沢健吾
花沢健吾先生の連載デビュー作。
すごい濃いんだけど、ぶっ刺さる人には1000%ぶっ刺さります。
花沢先生の持ち味である、秋風のような空気感が最高に好き。
チェンソーマン/藤本タツキ
チェンソーマンは最高の漫画だからみんなに読んでほしい⋯。
特にここでピックアップしたいのは5~6巻。
つまり、まずは6巻まで買ってほしい⋯。
そこから全巻買ってほしい⋯。
心の底からオススメできる。
うみべの女の子/浅野いにお
いにおさんの作品もすごいの多いんだけど、個人的にはこの作品がずっと心の残り続けている。
入門ランキング
今回紹介した中から、「読みやすさ」「読後感」「万人受け」「メリバ度」を基準にランキングで紹介します。
今回入らなかったものも全て傑作なので、どれか気になる作品を手に取って良かったら他の本も読んでいただけたら嬉しいかぎりです。
【3位】最終兵器彼女
- 読みやすさ★★★☆☆
- 読後感★★★★☆
- 万人受け★★☆☆☆
- メリバ度★★★★★
メリバ入門漫画として最適なのと、2000年代を代表するメリバの金字塔という点でランクイン。
以降の多くの作品に多大な影響を与えており、この年代で漫画好きを名乗っている人は全員読んでいるといっても過言ではない名作。
SF要素や少し過激なシーンも含めるため万人受けという点ではあえて抑え目。しかしこれを読んで思春期を過ごしてほしいと管理人は切に願っています。
【2位】君の膵臓を食べたい
- 読みやすさ★★★★★
- 読後感★★★★☆
- 万人受け★★★★☆
- メリバ度★★★☆☆
文字通り飛ぶように売れた住野よる先生のデビュー作。メディアミックスで映画化やアニメ化もしている。
読みやすいさと万人受けでいえば今回紹介している作品の中ではダントツ。
ただメリバを受け入れられない層も一定するいるため万人受け度は星は4つ。
【1位】君の話
- 読みやすさ★★★★☆
- 読後感★★★★★
- 万人受け★★★☆☆
- メリバ度★★★★★
ザ・メリバ作品。文章も非常に読みやすく分かりやすいがSFの概念が含まれているため、SF作品に触れたことがない人は少しとっつきにくいかもしれない。(ドラえもんや世にも奇妙な物語を観たことある人なら大丈夫)
メリバ作品を書き続けている三秋先生の集大成的作品であり、これを越えるメリバはなかなか生まれないのではないかと思うほど。
夏が終わっていく切なさが好きな人に特にオススメしたい作品。
まとめ
商業的観点から、メリバ作品は小説や映画などの単発作品に多いです。というのも人間は長期間楽しんだ作品はハッピーエンドで終わらないと評価が下がるからです。
なのでそういう点を考慮すると漫画でメリバが楽しめるチェンソーマンや最終兵器彼女、海辺の女の子はレアな存在です。
小説では三秋縋さんの作品は全てメリバで読みやすく読後感も爽やかなのでオススメ。
この機会にメリバジャンルを楽しんでもらえれば嬉しいです。
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